ほとんどのサーファーの共通している課題として、
「波乗りを繰り返すと、動作が自然と早くなる。故に、波とドンピシャのタイミングより先に動いてしまう」という傾向があるように思います。
★自分自身も、「サーフィンは、受け取る感覚が第一だと認識すること」「海では、陸トレ成果を出し切る場所」と思うようになってから、調子が上がってきました。
テイクオフもターンも、「まずは、受け取る!」「ゆっくりスローな動作で返す」を陸トレ無意識になるまで繰り返しております。
「部分的にでも、参考になる部分があれば・・・」という思いで、恥ずかしながら公開しております。
(YouTubeやインスタでも、顔出ししちゃっているので、どれも近々削除する予定です。
しかしながら・・・どれも、練習会での実践・確認済なので、「即!レベルアップ間違いなし!」の練習方法です。)
※それぞれの方の、「身体操作の癖」や「マインドセットの内容」によってお伝えする事が真逆になったりしますので、ぜひ屋久島に陸トレ・キャンプに来てください。
マハロ・ハーモンのサーフボードご購入の方、「完全に無料!」で(自分の分かる範囲は)全部レッスン致します!
軽く早い!テイクオフ
「ノーズを下げて、斜面合わせする」というマインドセットのために、自分から難しいテイクオフに挑戦してしまっている方が大多数です。
一つ一つ、もつれた糸を解す様に、見直して行きますが・・・最大のポイントは「(パドル以前の)腹ばい姿勢」です。
誰にも語られず、盲点になってしまっている「腹ばい姿勢の品質」に最大の秘訣が隠されています(笑)
★「腹ばい姿勢」の品質が上がれば、もっとウネリから楽にだせるので → プッシングも高い位置でキマリ
→ (落ち着いているので)下りるタイミングに合わせて立ち上がり動作に入れる → ので、立ち上がり動作を「フワッと」波が後押ししてくれます。
(テイクオフが上手くいかないのは、パドル力の不足が原因ではありません。
まずは「腹ばい姿勢」「プッシング姿勢」をお家で再確認して、海では波の観察「ウネリから乗り、押し出される直前のタイミング取り」やってみてください。)
※私だけ、なかなかボードが滑り出さない・・・ポジショニングと共に「パドルで渦を作り、後ろに流すイメージ」でパドルをしてみて下さい。
(スカーリングで水をキャッチ(渦が出来る)からの、その渦を水平に後ろに噴射するイメージ)

「ウネリの高い位置で、堂々たる高いプッシング」コレを冷静に決められれば、
押し出し直前(フワッとなる瞬間)に自然と身体が反応してスローモーション感覚で立ち上がり動作がキマリマス!
(タイミング良く波の押しを使えると、陸トレの100倍ラクに動作できます。
その瞬間のコツは、自分の中でのイメージを、飛行機のテイクオフのように前上方に引き上げる意識です。)
★(私も含めて)テイクオフに苦手意識を持つサーファーは、一瞬の立ち上がり動作の不備(やパドル力)に原因があると思ってしまっていますが・・・隠れた本当の原因は、「腹ばい姿勢」と「プッシング姿勢」の場合が殆どです。
【奥義】テイクオフの意識変更でジョエル・チューダー式テイクオフ化
●パドルは、移動手段(クルマの運転で例えれば、クリープ減少)●事前に、狙った波が割れると予測したピンポイントに移動
●波を、最後までキッチリ見切る(予測で見切りをつけない。体を捻るぐらい最後まで。)
●漕ぐ動作に即入り、プッシングに入る(クルマの運転で例えれば、プッシングがアクセル)
要するに、、、
まずは「パドルで漕いで波に乗る」というマインドセットを排除すること。
リフトがボトムに当たりだしたら、「パドルよりプッシングの方が滑り出しが早いこと」を体感する。
なので、速い予測でウネリのピークに移動して待つ → ウネリに追いつかれる直前まで観察を続ける(微調整の移動はアリ) → リズムよく3から5カキ位で、プッシングに入る=省力されているから冷静に波をみつつ、一番早いプロ品質のテイクオフ
※自分は、このコツを掴んでから、「早くパドルを切り上げて、プッシングに入りたい!」と毎回、思うようになりました。
この感覚だと、必ずウネリの高い位置で立ち上がり動作ができるので、初速が爆上がってしまいます!
この視点で、ジョエル・チューダーのテイクオフを見てみてください。
丸く大きなターン弧
基本姿勢やターン時の姿勢、身体の連動の癖などは、サーフスケートで見せて頂けると、改善点が見つかる場合が多いです。
(横振り・内倒・身体の連動イメージのミス・リップで逆ひねり等、練習会でも様々癖のオンパレードです笑)
いきなり「真っ直ぐ出し」という奥義からはじめて・・・軽めのボトムターンからのトップターン・・・最後にカットバックという必勝パターンを低速(自分の出せる最大スピードの2分の1以下)で練習します。
身体自身は、「意外とシンプルな動きで良いんだなぁ」と思われる方が殆どで、(ほとんどの場合、動き過ぎて振り回してしまいたくなる)自分のイメージを修正していきます。
※海では「波のエネルギーが装飾してくれる」ので、最小限の動きでも(スピード・ロスになる動き=ブレーキを外す事で)荷重=迫力のあるライディングになると思います。
フロー感のあるマニューバー
マニューバーもサーフスケート低速練習(ウィールの音を感じながら)が素晴らしく即効性がある練習です。
小さいターン弧を封印することで、荷重が乗る前に次のターンに急いでしまう癖を抜いていきます。
「フィン性能ではなくレールで曲がる感覚」「座って傾くことで、強い波にも負けない姿勢」を確認します。
慣れてきたら、視線や身体の使い方と同時に、波のエネルギーラインの読み方・合わせ方(動眼)も練習に取り入れていきます。
※平地では、「たとえ目隠ししてても、必勝パターンのマニューバーは完遂できる!」位に自信がつかないと、
動く波の上で「動作しながら、波のブレイクを先読みして、合わせ続ける=フロー感を出す」ことは難しいと思います。
ミニランプ練習(前後荷重とリッピング)
サーフスケートと同時に、ミニランプ練習を合体させる事で覚醒・開眼する方、多数です!
中級者の上達の分かれ道は「斜面の中での前後荷重(パンプアップ・フワッからの落下・パンプダウン)」だと思います。
特に波を下るときに前足を踏み込めれば、別次元のスピードが出るようになります。
リッピングの動作についても、ミニランプでキックターンができるようになると精度が絶対的に上がります。
ミニランプ練習では、「 R斜面に、脳に慣れてもらう事」が第一。次に「足裏とのボードの粘点(ボードと身体の同調)感覚」が必須です。
(たまたま良い動画を見つけたのでご紹介します! → タンデムバランス(YouTube))
※基本のポンピングからリッピング(キックターン)まで「安全に練習する方法」をレクチャーさせて頂きます。
ミッドレングスの優位性を最大限活かしたテイクオフ方法。
サーフスケートでもクネクネ漕ぎやテールスライドは厳禁、ミニランプではオーソドックスな落下のリッピングのみ等、全てがミッドレングス専用のメソッドです。
無意識に出てしまう癖を修正する一番良い方法=サーフスケート
ダウンヒル用の「スライドグローブ」を使う事で、自然と「高い姿勢と低い姿勢の高低差」が生まれるので、身体の上下動と回旋の連動が身に付きます。 何よりも「高い姿勢から、徐々に低くて良い姿勢を見つけるのは難しい」のですが、スライドグローブを付いた姿勢=一番低い姿勢を脳と身体に憶えてもらうことができます。
また、スライドグローブを付けるからと言ってダウンヒルのようにスピードを付ける必要は無く、 「ライン取り・視界」「身体の連動や意識の中で何が起こっているか」を確認するための練習です。 ハイスピードを出してしまう場合、これらは全て飛んで頭真っ白=自分の感覚を確認できなくなってしまうので、 自分の最大スピードの1/2以下(余裕のあるミドルスピード)でやることがポイントです。
視線でライン取りしながら、上下動と回旋を同時に行う部分が、それぞれの方の癖が一番に出てしまう部分です。 (サーフィン中に出てしまう「無意識の癖」をサーフスケートで分解しながら修正する方法が、回り道のようで最短の近道のような気がしております。)
でも、本当に大事なのは・・・「波選び・波読み」を楽しみながら、無我の境地で波乗りを楽しむ事だと思います。 波のハイラインを基点にするためには、 「身体の動きは、ほぼ反射で出てしまう」ぐらい陸トレが必要だと自身の万年初心者(笑)経験から確信があります。(特にテイクオフ直後) ちゃんと陸トレで準備万端にしてから海に行くと・・・まず、メンタルが変わります。 今までは海に行っても「波乗り」の「乗り」の部分にエネルギーの殆どを使ってしまっていましたが、もっと「波」を知ろうとする余裕が出てきます。 自信と余裕がある=優しくなれるので、周りのサーファーに波を譲ったり初心者に教えたり・・・ 結果、ガツガツした自我のサーフィンでは無いので、本当に「自分の心や波のエネルギーが、お互いに喜ぶ波の乗り方」を追い求める心境に変わって行く気がします。 (たぶん、海や自然のエネルギーは、そういう人を応援してくれる存在なのかも・・・と思い始めたころから、本当の波乗り人生が始まったような気がします笑)
サーフボード開発の裏話
「長さ6フィート6インチ ・幅 20インチと1/2・ 厚み 2インチと3/8」こういう(自分的に)一番大事なサイズのサーフボードが本当に無いんですよね・・・
ずっとファンボードを乗り換えて来ましたが、「もうちょっと動きに着いて来てほしいなぁ」と思い、
ショートボードだと「もっと重たく大きなターンがしたい。」と思っていました。
(ハイ・パフォーマンス系のショートで長めの板も良いのですが、6.2より長くなるとバランスが悪くなる気がしていました。しかも、年々パドルもテイクオフも、シンドクナル一方で・・・。)
さらに、サーフボードの価格高騰です。
はっきり言ってサーフボードは消耗品だと思うので、カリフォルニアの云々だからと言って15万円以上は高価すぎるし、10万円以下のボードは明らかに魂を感じない・・・
「だったら、自分たちで国産の良いミッドレングスのモデルを作ろう!」というのが、「One Right Tool」開発のきっかけです。
友人のシェイパーに相談に行くと、「だいたい今オーダーが来るのは、市場に出回ら無いその周囲だね」という事で、快く引き受けて貰えました。
それから話は続くのですが、ここでは割愛させて頂いて・・・
一度
「One Right Tool」に乗ってみて頂ければ、「あぁ、ホント、ホントこういうボード探してたんだ!」と思って頂けると確信しております。
「波のエネルギーとの調和・・・」果てしない旅ですが、ボードの手助けを借りて、ゆっくり一緒に歩んで行きませう(笑)
|