仮設住宅の現状レポート「だったら、食い物を辛抱するしかないっぺ!」

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個人支援者による個人支援者のための仮設住宅の現状レポートです。
仮設住宅の現状

仮設住宅の現状レポート

【被災地の現状】2016年2月 福島県いわき市の仮設住宅再訪

三浦大根を満載にして、常磐道を北上! 斎藤さんの配布活動のお手伝い中!


テレビだと復興が進んでるとか言ってっけど、おらたち何も変わんねぇ。復興住宅も申し込んでっけど、まだまだ先の話だっぺ・・・」

2016年の冬、神奈川県三浦市の下里ファームさんから大根の寄付のお申し出がありました。 ちょうど私は横浜の実家に帰省中だったので、下里ファームさんに引き取りに行き、福島県いわき市の仮設住宅に直接お届けに行きました。

途中、雪がチラついたもののお昼過ぎに無事到着、そして即、配布ボランティアのSさんのドライバーとして少しだけ手伝わせて頂きました。
Sさん:「ハイ、そこ曲がって〜、○○さん出かけてっかなぁ? ハイ、そこ停めて」
私:「何も変わっていない・・・」
皆さんの変わらない笑顔は嬉しく、震災から5年経っても変わらない状況に無力感を感じました。 原発の再稼働に、東京オリンピックかぁ・・・
Sさん:「みんな、米を待ってるなぁ〜。そろそろ配る時期なんだよなぁ〜」
私:「三浦大根の立場は・・・(笑)」
Sさんは、支援先から届いた玄米を精米・小分けして、こうやって配布し続けていらっしゃいます。 個人的なボランティアなので、無料の奉仕作業であり精米代金・ガソリン代など全部斎藤さんの個人負担です。

帰り際「神さまって、ホント居るんだなぁ〜って最近思う。今でもお米の支援とか頂けるんだもの・・・(遠い目)」 どうしても止められないと言うセブンスターを吸いながら涙ぐむSさん。
仮設住宅に住まわれているお年寄りは、どんな状況も受け入れ明るく生きる生き仏。 そして、Sさんは困っている人を助けて回る観音様。

福島で、福の島が示現している。」 本気でそう思った帰り道でした(涙)

募米活動は、皆様のお米の支援が無ければ成り立ちません。今しばらくご支援が必要な状況が続きそうです。(完)

【被災地の状況】 東松島市の Oさまより投稿(2014年3月26日)

おはようございます。いつもお世話様です。
私達の住む場所が決まりましたが、今は、集団移転先の区画整理をしている所で、私達の土地は、2015年の4月頃に引き渡し予定です。
それから、家を建てるので、来年の秋ぐらいには引っ越し出来るかもしれませんが、今の所、予定だけで、この先おくれるかもしれません。
私達が、以前住んでいた所は、海と川の近くで、もう、そちらには住めなくなりました。
高台に移転する予定でしたが、そちらは、区画整理が、いちばん遅いので、待ってられなくて、野蒜から、東松島市の東矢本に移転先を決めました。
知らない土地で、知らない人達と暮らすのは、不安ですが、これから頑張って行こうと思っております。

【被災地の状況】 仙台市の配布ボランティア Mさまより投稿(2013年10月24日)

手厚い支援をしていただき、感謝しております。
今年で震災発生から2年、今は早くも2年半を過ぎたところです。
仮設住宅では、住宅の修理が終了した被災者は自宅に戻ることができるようになったため、空きが半分を超えてきました。
一方で、住宅が全壊の被災者や、災害危険区域になり元の土地に戻れない被災者は、 復興公営住宅に入居するか集団移転地を購入し住宅を建てることになっているのですが、市と話がうまく噛み合わず、 仮設住宅入居以降の大きな進展は見られません。
只今建築中の復興公営住宅の入居申し込みは今年の10/21から始まりました。
集団移転地は現在造成中で、来年末に完了すると報告されています。
仮住まい生活が長くなり、更に土地の造成など市の動きが遅いために精神的に疲弊して、体調を崩す高齢者が増えています。
ご迷惑をおかけするようですが、今しばらく無理のないご支援の程、宜しくお願いいたします。

【管理人雑感 2014年追記】
読者のボランティア希望の方から、2014年の正月休みに「高齢者の方々を日帰り温泉に連れて行って上げたいので、どうにかなりませんか?」とメールがありました。 さっそく現地ボランティアのSさんに相談したところ・・・

「日帰り温泉に行く? そんな悠長な状況じゃありません!」
「今現在の毎日は、避難指示区域から仮設住宅に入居されているお年寄りを昼間に車で自宅に連れて行き、家を片付けることです。 一組づつしかできず、気の遠くなるような作業です。」
「当然、放射線も物凄く高い場所です。 そんな所に入って行けますか?」


またしても、(私の認識の甘さから)逆鱗に触れてしまいました(涙)
目玉が飛び出るような放射線数値の地域で、お年寄りのために無償で働き続けるSさん・・・
「それでも、行きます!」と言えなかった私。
私には、その現場に飛び込む勇気が今もありません・・・
「申し訳ございません、許してください。ありがとうございます。」
懺悔と感謝の気持ちを送るしか私にはできませんでした。
反省の日々を過ごしております・・・いさじろう拝


管理人による「仮設住宅の現状レポート 2012年12月版(福島県いわき市)」

小雪が舞い始めた12月初旬、狭い車をお餅でイッパイにして、福島県の仮設住宅に向かいました。

ご自身も被災されていながらボランティアで高齢者に支援物資を配布しているSさんに弟子入り。

まず「餅」がダメ!(喉に詰まる)写真もダメ!(見世物じゃねー) 用意していたアンケートもダメ!(そんなの分かりきってるでしょう) との事。 Sさんは、自称・野良ボランティアとの事でしたが、私的には鬼ボランティアに感じました(涙)

小一時間お説教を頂いた後、 Sさんの後に続き(しょんぼり気味に)お餅配りに同行しました。 (お年寄りの皆さん、その餅で死なないでね!)

やっぱり、おじいちゃんやおばあちゃんは優しいよね〜 「お正月に食べよう!」と喜んで頂けました。 それなら激安のお餅でなく、少しは良いお餅を買ってくれば良かったと反省・・・

そして、カイロが欲しい・毛布が足りないと、冬に向けての戦いが始まっていました。


● 仮設住宅の問題点「被災地は、もう待てない!!課題は、心のケアと孤独死対策」

この画像は、モザイク処理しています Sさん曰く「うちら野良ボランティアだから、誹謗中傷とかやっかみとかが多くて、良く思われていないんだ〜」

しかし、Sさんが存在しなければ、お年寄りへ支援物資は殆ど届かないのではないかと感じました。 (支援物資が届いても、車があって自分で動ける人が我先に持って帰ってしまうこともあるようです。)

お餅を配っている最中にも、 「この前誰かが支援のお米を、そこに下したけど誰々さんが全部持って行っちゃったんだ〜」 という立ち話がありました。

Sさん曰く「お米なんてどこも無いんだから、誰もが欲しい。 どこどこで配布しますという配り方しちゃうとお年寄りは取りに行けない。 (若い人がお年寄りを押しのけて取って行ってしまうらしい・・・) だから必要な所に、なるべく平等に届けるために私がおせっかいして配っています。」との事でした。

お年寄りに配るにも、Sさんの約140世帯(約200名)になる配布リストに平等に配るには、 数の問題・労力の問題・相手の健康状態などがあって誰にもできる仕事でないと切に感じました。 (Sさんの活動の動機は、「介護施設で働いて来たから、その恩返しのつもりでやっている」との事。 当初、「一人暮らしの独居高齢者を見回ろう」と自主的に一軒一軒の仮設住宅を訪ね歩いたそうです。)

一番の問題点は、高齢者の見回り=孤独死対策だと感じました。 「民生委員・生活支援相談員・連絡員が殆ど機能していないのはないか」と現場の方は実感していらっしゃるようです。

政府や東京電力は、除染より賠償よりも、まずは高齢者の見守り・生活支援に一番力を入れなければ ならないと思います。 仮設の中にもケアセンターがありましたが、 車椅子などの方々が利用していて比較的元気なご高齢の方の利用は少ないとの事。

2年近く経った今でも、一番大切な弱者の救済と保護に手が付けられていないこの現状は、 社会の歪みが弱者に集まっていることを放置している私たちの責任でもあると思いました。


● 一番の心配事「戻れるの?住めるの?仮設はいつまで?」

この画像は、モザイク処理しています 福島県I市の仮設住宅には、原発周辺の市町村からの避難者が多く、若い人は遠くへ逃げ、 お年寄り率が高まっていました。

その中で、一番の心配事は、「自宅に帰れるのか?帰ったとしても、実際住めるのだろうか?」という点でした。

楢葉町に住んでしたSさんのお話によると、 「家は瓦が落ちた位だけど、線量が5msとかスゴク高い。雨漏りして家じゅうカビだらけ。 その上、泥棒に4回も入られてしまって・・・今では動物も入り放題(涙)」との事。

お年寄りも「自分たちが戻った所で、子供や孫たちは放射線が高いから帰って来ないだろう。」 と遠い目・・・

「仮設住宅にいつまで住めるのだろうか?」 「復興住宅なんかに入れば、またお金かかるっぺ」という先の見えない不安の声にも、誰も答えてくれません。


● 求められる支援の輪「百人の評論家より、一人の実践者」

この画像は、モザイク処理しています 鬼ボラのSさんが仰った 「本当に困っている人は、自分から困ってるなんて言えないのっ!プンプン!」 という言葉が今でも耳に残っています。

そして、「私は自分の事もしないで、 白い目で見られながらボランティアばっかりして、 バカだから今までやっているのっ!プンプン!」とも仰っていました。

本当のバカは、欲のために原子炉を止められない東京電力・官僚・政治家・日本社会です。 最優先されるはずの弱者救済は、ボランティアでの無償奉仕が肩代わりしています。

しかし、希望の光も見たような気がします。 Sさんのように、人のために尽くせる人が世の中に少しでも増えれば、世の中変わると思いました。

今回の訪問で「相手の立場で、何が必要か考えること」は、簡単なようで難しいと実感。
仮設住宅という狭いコミュニティは今、震災トラウマと復興ストレスで殺伐としています。 支援する側は、「本当の配慮」がなければ、ありがた迷惑になってしまう可能性があります。 また、お互いの配慮がなければ支援は長続きしません。

そして、個人で支援できる物量は、限られています。
「これ位なら無理くできる」という範囲で支援を行ったら、 周りの誰かにバトンを渡していく、そんな感じで個人支援が繋がれば、何とかなりそうな気がしています。

「Give&Giveの精神で見返りを求めず、必要な時にそっと手を差し伸べてくれる」 そんな支援者が、これからも(次々に)必要だと感じました。


● 最後に・・・「本当に救われているのは、私たち支援する側です。」

生活再建の見通しさえ立てられない不安感は、確かに厳しい・・・

しかしながら、配り歩いた先のお年寄りの方々は、最高の笑顔で出迎えてくださいました。 「いつも、すまないねぇー、ごめんねぇー」と恐縮される方ばかりでした。 次第に本当に救われているのは、支援している側のような気がしてきました。

いくら賠償金を貰っても取り戻せない喪失感の中でも、 何事にも感謝し、辛抱強く助け合い、明るく笑う姿。

「これが人間の目指すべき姿」だと気付かせて頂きました。 これから何があっても、私の記憶から消える事は無いと思います。

支援食材のご寄付をお願いします!

「今すぐ、直接、支援できます!」 (主に3.11被災した高齢の方々へ、現地ボランティアの方々を通じて、各々配布して頂いております。)


仮設住宅の現状レポート&外部サイトまとめリンク


【仮設住宅・被災地のブログ】東日本大震災後の被災者の現状を知るために


【NPO・ボランティアセンター・支援団体ほか】

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【情報サイト・資料・レポート・新聞社ほか】


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● 企業・団体のCSRご担当者さまへ「農業者と被災地支援による社会貢献」

先日、新潟県魚沼市の農家の方から有機栽培米の買い取りの相談がありました。

魚沼産の有機米ということで、こちらの予算が足りずにお断りする結果となってしまいました。

有機栽培の生産物は、販売価格が高くなってしまうため、販売に苦戦してしまうという事情が隠れています。

もしCSRのご予算があれば、 「有機栽培など自然の循環に則した生産物を買い取り、被災地に送る活動」をご提案します。

農家と被災地の復興支援を同時に行える社会貢献活動として、大きな実績を上げられると確信しております。



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