屋久島ガイドが教える縄文杉
縄文杉
いさGの縄文杉への第一印象は、
「ふ〜ん、そうなんだ〜。うむっ、確かに大きな木だな」という極々あっさりとした印象でした。
でも、何度か通ううちに縄文杉がとても好きになりました。
縄文杉登山は、往復10時間の行程。朝5時、荒川登山口には、縄文杉に向かう人たちが沢山います。
人間から見れば、セミの一週間という一生ははかない。
2千年以上も生きている縄文杉から見れば、長くて100年という人の一生も同じくはなかい。
人は、そのはかない一生の中の貴重な1日を、縄文杉に会いに行くためだけに使う。
まだ人間が謙虚だった頃、山岳信仰だったり、樹には精霊がやどるという言い伝えがあった。
目に見えるもの・理屈で説明できるものしか信じられにくくなった現代では、どんどん風化していく定めの風習です。
何千年も生きているのに、昭和41年に発見された縄文杉。
それまでひっそりと生きてきた老木が何故昭和41年に姿を現したのだろう・・・
それは、その忘れ去られようとする自然への畏怖心に、警笛を鳴らす意味があったのかも知れない。
菌から体を守るための大切な樹皮を、人間に剥がされても、
優しく人間を見守ってくれているように見える縄文杉。
時に、その老木の前で、心を開き耳を清ませてみる。
いさGには
「今日は、わざわざわしを訪れてくれて、ありがとう。わしは、もう少し頑張るからな」
という老木の声が聞こえるような気がします。
あなたには、どんな声が聞こえてくるでしょうか?
いさG 拝
縄文杉基本データ
往復=19.5キロ
標高差=710メートル
歩行時間=9時間(ハイペース)10時間(ゆっくり)
トロッコ道=平坦な微妙な上りを約2時間半(ハイペース)
大株歩道=結構急な上り下りがある山道や階段を約2時間(ハイペース)
※雑誌やガイドブックには、すっごい大変そうなことが書いてありますが、普通の体力があれば大丈夫です。でも、体力に自信の無い方は、事前にトレーニングを行ってからのほうが無難かもしれません。
(歩行時間が長いので判断が難しい所です。お願いするガイドさんに、ご相談してみてください。)
※日帰りだと、あまり時間的余裕が無いので、かなり急ぎ足の行程です。
単調と言われるトロッコ道も・・・
・当時、屋久島随一であったであろうウィルソン株(杉)は、何故切られたか?
・縄文杉は、科学的検査では推定樹齢2170年とされました。では、なぜあんなにも太くなったのか?
誰にも正解が分からない多くの謎を、考えながら歩くと楽しい浪漫のある登山です。
多くの謎が、太古の森へあなたをタイムスリップさせてくれるかも知れません。
屋久島ガイドが教える縄文杉リンク
「屋久島観光隊!」目次
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最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。
屋久島でお会いできる日を楽しみにお待ちしております!
渡辺
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